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全体 はじめに プロフィール 心の病をこう見てみよう―総論― 各論1、単極性うつ病 各論2、双極性障害(躁うつ病) 各論3、神経症性障害 各論3-1 心身症 各論3-2 神経症性うつ病 各論3-3 強迫性障害・依存症 各論4 統合失調症 エッセイ 日記 トラックバック おしらせ 以前の記事
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頭の隅に引っかかっていたまとめです。 ①「ストレスの器」からあふれたストレス(エネルギー)を、何らかの行動(特定の物質を摂取するという行為も含め)によって解消させる状態を表す。 ②それらのアクションは、器からストレスがあふれた事によって生じた強烈な「不快感・違和感」をインスタントに解消させる「自己治療」の一面がある。 ③しかし、その近視眼的な方法ゆえに、その行為が長期的には更なるストレスを生み出してしまい、器からストレスがあふれる→同じ方法で解消させようとするという悪循環を形成しがちである。 ④治療は「悪循環を断ち切る治療」と「再びストレスがあふれないための治療」の2つに分けて考える。それぞれに多くの治療手段があり、治療者によってその治療方針が異なるため、治療に混乱を招きやすい傾向がある。 ⑤薬は、ストレスがあふれた際に生じる「違和感・不快感」を感じなくさせることで、結果として行動に起こさないようにする役割と、ある出来事に対して「まあいいや」という受け止め方をしやすくすることで、その出来事をストレスに結び付けない役割がある。いずれも、症状の軽減には役立つが、根本的な治療手段ではないことを留意する必要がある。 ⑥「再びストレスがあふれないための治療」として、あふれた際に生じる不快感・違和感からその人が「本当に行いたいこと」に気付き、「効率の良いガス抜き」に結びつける方法がある。根本的な治療につながるが、その人の今までの生活のあり方に多少なりとも「ケチをつける」要素が含まれるため、治療の適応については患者さんの「がっかりできる能力」をふまえ、充分に話し合った上で行う必要がある。 次回からは、統合失調症の説明に入ります。
by k-naruwo
| 2005-02-10 22:57
| 各論3-3 強迫性障害・依存症
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