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前の記事を書きながら思い出したことがある。 小さい頃、床に寝そべりながら 「自分は呼吸に気持ちが向いていないとき、呼吸をしていないのではないか?」 と気になったことがあった。 自分の呼吸に意識を向けた途端、その呼吸が不自然になっている自分を感じるのだ。 今、生きているということは、自分が呼吸に意識を向けていなかったときにも自分は常に「息をしていた」はずなのに 何かを行っていながら、それと同時に呼吸をしていた自分が信じられなかった。 意識を向けると「それ」はするりと姿形を変え、別のものになってしまうことに、もどかしさを覚えた。 「いつか、自然に息をしている時の自分を捕まえてやる。」 そんなことを思っていた。 それをやっと「捕まえる」ことができた。 正確には、捕まえるというよりは バードウォッチングで、野鳥を遠くから眺めるような感覚ではあったが 確かに「それ」はいた。 呼気から吸気、吸気から呼気へと移り変わる瞬間の、折りたたむような感覚の中に 「私」とは別の 「いのちの働き」を 微かではあるが感じることができた。 「生きているのではなく、生かされている」 そんな、よくある表現が 頭の中だけではなく 少しだけ、実感を伴ったものになったような気がする。
by k-naruwo
| 2005-03-18 06:37
| 日記
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