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さて、まとめです。 ①幼少期に自動運転装置にプログラミングされた古い運転パターンが、現在置かれている環境では通用しなくなってきており、その運転パターンとは違った運転を行いたい欲求・感情が徐々に膨らんでくることで、古い運転パターンとの間で喧嘩が起き、 ②その喧嘩によって、使えるはずのエネルギーの多くの部分が費やされ、建設的に使われるエネルギーが減少してしまうことによって生じる。 ③抗うつ薬は、ガソリンを増やしてはくれるが、その大半は「喧嘩」に使われてしまうため、建設的に使えるエネルギーの補給にはつながらない。むしろ古い運転パターンを守るための「フタ」の働きを助ける薬(情動安定剤、抗精神病薬)を用いることで、フタをすることに使われていたエネルギーを建設的なエネルギーにまわすことができる。しかし、どちらの薬も根本的な治療とはいえない。 ④根本的な治療を行う場合には、まず「喧嘩の内容を明らかにすること」が重要となり、そのためには、「うつ」という「身体感覚」に対して「思考によるラベル」を貼ることを一時控え、その感覚が展開し、最終的に何らかの「名前」が自然に与えられるまで、ただその感覚に意識を向け、「味わう」という作業が必要になる。(その感覚が展開され、言語化にいたる過程の中で、視覚的なイメージや体の動き、音楽といった「象徴的なもの」が現れてくる場合も多い) ⑤喧嘩の内容が明らかになったところで、その喧嘩をどのように取り扱うかは本人に任される。しかし、その扱い方は、「こころは複雑に、行動はシンプルに」という原則に乗っ取っているに越したことはない。(これは、新たに強固な運転パターンをプログラミングし、意識化されない喧嘩を再び作ってしまうことがないための「予防策」でもある。この部分の配慮を怠ると、「古い運転パターンを植え付けた対象や、古い運転パターンを相変わらず使っている人達を恨み、排除する」というパターンが再プログラミングされ、反体制・反主流派的な行動を好む人を作り上げてしまう可能性がある。) 短くまとめたので、だいぶわかりづらくなってしまったかもしれません。コメントいただけたら、また随時質問にはお答えいたしますので・・・
by k-naruwo
| 2004-10-15 00:17
| 各論3-2 神経症性うつ病
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